臨済宗のご本尊とお仏壇の飾り方
臨済宗のご本尊と歴史
ご本尊
釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)
脇侍
ご本尊に向かって右側…達磨大師
(妙心寺派では、開山無相大師)
ご本尊に向かって左側…観世音菩薩
(妙心寺派では、花園法皇)
お唱えする言葉
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
教義
日常の一挙一動すべてが道の働きであり、「平常心これ道」と説いています。
経典
『般若心経』『観音経』『大悲呪』『座禅和讃』
特定の経典はなく、すべての仏典が読まれるともいえる
本山
- 妙心寺派 開山 無相大師 大本山妙心寺
- 京都市右京区花園妙心寺町
- 建長寺派 開山 大覚禅師 大本山建長寺
- 神奈川県鎌倉市山ノ内
- 円覚寺派 開山 仏光国師 大本山円覚寺
- 神奈川県鎌倉市山ノ内
- 南禅寺派 開山 大明国師 大本山南禅寺
- 京都市左京区南禅寺福地町
- 方広寺派 開山 円明大師 大本山方広寺
- 静岡県引佐郡引佐町奥山
- 永源寺派 開山 正燈国師 大本山永源寺
- 滋賀県神崎郡永源寺町
- 仏通寺派 開山 大通禅師 大本山仏通寺
- 広島県三原市高坂町許山
- 東福寺派 開山 聖一国師 大本山東福寺
- 京都市東山区本町
- 相国寺派 開山 夢窓国師 大本山相国寺
- 京都市上京区今出川通烏丸東
- 建仁寺派 開山 栄西禅師 大本山建仁寺
- 京都市東山区大和大路通四条下
- 天竜寺派 開山 夢窓国師 大本山天竜寺
- 京都市右京区嵯峨天竜寺
- 向嶽寺派 開山 大円禅師 大本山向嶽寺
- 山梨県塩山市於曾
- 大徳寺派 開山 大灯国師 大本山大徳寺
- 京都市北区紫野大徳寺町
- 国泰寺派 開山 聖光国師 大本山国泰寺
- 富山県高岡市太田
臨済宗の歴史
臨済宗を開いたのは、宋で禅宗の教えを受けた栄西という僧侶です。栄西は中国からはじめて日本にお茶を伝えた僧侶でもあります。
中国には、お釈迦さまと同じような体験をして悟りを開くことを説くグループがありました。これを禅宗といい、インドから中国に渡った達磨大師が始祖とされています。臨済宗はこの流れをくんで、もともと中国でおこった宗派ですが、栄西によって日本の臨済宗として確立されたのです。
臨済宗には、悟りを開き、仏となった人の心を直接体験することが大切だとの考えがあるため、他の宗派のような経典はありません。
臨済宗では、修行者が悟りを開いた師の語録などを記した「公案」とよばれる問題を与えられ、これを解いていきます。この中で自分自身を見つめ、悟りへの道を目指すのです。
臨済宗の主な年中行事
月 | 日 | 行事 | |
1 | 1~3 | 修正会(しゅしょうえ) 新年を祝うとともに、天下泰平、仏法興隆、寺門繁栄を祈祷する法要 |
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1 | 10 | 臨済忌(りんざいき) 臨済宗祖、臨済義玄禅師の忌日にちなんで行なう報恩謝徳の法要 |
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1 | 17 | 百丈忌( ひゃくじょうき) 百丈懐海禅師の忌日にちなんで行なう報恩謝徳の法要 |
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2 | 15 | 涅槃会(ねはんえ) お釈迦様の入滅の日にちなんで行なう報恩供養の法要 |
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3 | 下旬 | 彼岸会(ひがんえ) 春分の日の前後 |
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4 | 8 | 仏誕生会 (降誕会) お釈迦様のご誕生を祝う法要 |
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8 | 13~16 | 盂蘭盆会(うらぼんえ) 一般的に八月十三日~十六日 |
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9 | 下旬 | 彼岸会(ひがんえ) 秋分の日の前後 |
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10 | 5 | 達磨忌(だるまき) 禅宗始祖、菩提達磨大師の忌日にちなんで行なう法要 |
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12 | 8 | 成道会(じょうどうえ) お釈迦さまがお悟りになった日を記念して行なう法要 |
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12 | 31 | 歳晩諷経・除夜の鐘 | |
1.5.9 | 16 | 善月祈祷会 正月・5月・9月を善月といい、この三月には特に善をなすべきであるとされ、これらの月の16日、祈祷大般若会を執り行なう |
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それぞれの ご命日 |
開山・祖師毎歳忌 各寺ご開山をはじめ、歴代祖師の忌日に行なう法要 |