仏事の豆知識 ―お盆(初盆・新盆・提灯)について―
寄り添い、語り合った
在りし日に想いを馳せて・・・
故人を偲ぶ大切なお盆を迎えるために、
しっかりと準備を整えましょう。
※ お盆提灯は数量限定の季節商品です ※
※ 品切れの際はご容赦ください ※
セール中の盆提灯の一例
「白紋天」
-初盆・新盆用-
初盆・新盆用の盆提灯です。
初めて迎えるお盆にご使用いただく
白木風の輪と、絵柄のない白い火袋の
吊り型の盆提灯です。
1ケ 3,500円~(税込)
「吊提灯」(各種)
-(御所提灯・岐阜提灯)-
吊り型の盆提灯です。
泉屋仏壇店では、質感の高い木製から、
お手入れ簡単なプラスチック製まで、
品ぞろえ豊富にご用意しております。
1ケ 3,500円~(税込)
「大内行灯」
-木製/外絹二重張-
置き型の木製盆提灯「大内行灯」です。
質感の高い木製本体の安定感と、
透明感のある絹製の外絵に内側の山水が
立体感のある絵柄を醸し出す逸品です。
1ケ 16,500円(税込)
「大内行灯」
-木製/絹張/マグネット式-
置き型の木製盆提灯「大内行灯」です。
各品の取付けがマグネット式で、
組み立てがとても簡単です。
質感の高い塗りを施した木製本体と
透明感のある絹製火袋のお盆提灯です。
1ケ 24,200円(税込)
「大内行灯」
-木製/LED/マグネット-
置き型の木製盆提灯「大内行灯」です。
各品の取付けがマグネット式で、
組み立てがとても簡単です。
置き場所を選ばないLEDコードレス。
質感が高く使いやすいお盆提灯です。
1ケ 27,500円(税込)
「大内行灯ー回転灯付-」
-PC製/絹張/回転灯付-
置き型の盆提灯「大内行灯」です。
本体はお手入れが簡単な、
プラスチック製で、
灯をともすと絵柄が回転する
「回転灯」付のお盆提灯です。
1ケ 16,500円(税込)
モダン盆提灯「木曽の桜」
-木製/紙張/LEDコードレス-
洋室にも最適なスリムタイプの
モダン盆提灯です。
置き場所を選ばないLED仕様の
コードレスタイプです。
1ケ 11,000円(税込)
モダン盆提灯「和花(わか)」
-プラスチック製/回転灯付-
洋室にも最適なモダン盆提灯です。
お手入れ簡単なプラスチック製で、
灯をともすと絵柄が回転する
「回転灯」付のモダン盆提灯です。
1ケ 12,100円(税込)
モダン盆提灯「糸車」
-木製/コンパクトタイプ-
洋室にも最適なモダン盆提灯です。
蓮の花型のランプカバーが、
巻き糸状のシェードの中に浮かび上がる
コンパクトタイプのモダン盆提灯です。
1ケ 13,200円(税込)
モダン盆提灯「円香(まどか)」
-プラスチック製/紙張/LED-
洋室にも最適なモダン盆提灯です。
置き場所を選ばないスリムタイプで、
消費電力を抑えて環境にやさしい
LED仕様の盆提灯です。
1ケ 16,500円(税込)
モダン盆提灯「和照灯」
-木製/二重張/LED-
高さがあり、洋室にも最適な
存在感のあるモダン盆提灯です。
LED連結テープライト付で
置き場所を選ばないスリムタイプです。
1ケ 27,500円(税込)
モダン盆提灯「斐太四ツ葉」
-木製/二重張-
ユニークな形状が目に新しい、
洋室にも最適な存在感のある
モダン盆提灯です。
置き場所を選ばないスリムタイプです。
1ケ 19,800円(税込)
モダン盆提灯「藤(ふじ)」
-木製/紙張-
安定感のあるな形状と、
ランプの明かりが優しい、
洋室にも最適なモダン盆提灯です。
置き場所を選ばないスリムタイプです。
1ケ 14,300円(税込)
モダン盆提灯(コードレス)
-木製/二重張/コードレス-
置き場所を選ばないコードレス仕様。
洋室にも最適なコンパクトタイプ。
LED仕様で消費電力も抑えた、
環境にやさしいモダン盆提灯です。
1ケ 8,800円(税込)
モダン盆提灯「香華」
-木製/二重張/コードレス-
置き場所を選ばないコードレス仕様で、
洋室にも最適なコンパクトタイプ。
LED仕様のモダン盆提灯です。
同じタイプの柄違いもございます。
1ケ 8,250円(税込)
上記は展示商品の一例です。
上記以外にも各種お盆提灯を多数展示中です。
また、霊前灯などの多種多様な盆提灯も
ご用意しております。
お問合せは、お近くの泉屋仏壇店までお気軽にどうぞ。
お盆のしきたり
お盆の時季に先祖の精霊をお迎えして供養するというのがお盆の行事です。
お盆の行事は、それぞれの宗派によってはっきりと定められている、という性格のものではありません。
「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経の中のエピソードがそもそもの由来であっても、その土地その土地によって、そこに住む人々が思い思いに工夫をこらし、古来えんえんと伝えられてきたという民間伝承のしきたりなのです。
お盆の期間
お盆の期間は、毎年の七月十三日から十六日(初盆の家庭では七日より十六日)までが一般的ですが、「月遅れ盆」といって、一ヶ月遅れの八月十三日から十六日行われるところもあります。
もともと盂蘭盆会(うらぼんえ)は、その教典(「仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)」)にあるように七月に行われる行事なのですが、旧暦の七月のことですから、新暦になおせば八月になります。
首都圏の都市部では新暦の七月に行われるようになりましたが、その他の地域では旧来の習慣のまま旧暦の七月(新暦の八月:月遅れ盆)に行われています。
ただし、浄土真宗では、亡くなった後に極楽浄土へ往生したとされているので、お盆の期間に霊が戻ってくるとは考えられていません。ですから、特別なお盆の風習もありません。
初盆(新盆)について
故人がなくなって最初に迎えるお盆を「初盆」または「新盆」といいます。故人の霊が初めて家に戻ってくる日ですから、特に丁重にお迎えしたいものです。
また、四十九日以前にお盆に入ってしまう場合は、その年ではなく次の年を初盆とするのが一般的です。詳しくは、お寺様にご相談されるとよいでしょう。
初盆(新盆)の期間
八月または七月の七日から十六日までが一般的です。
七日の夕方に墓参りをして、ご先祖の霊をお迎えに行きます。
初盆(新盆)のときの服装
「初盆」「新盆」のときは招く方も、招かれる方も喪服を着ることが基本となりますが、喪服のご準備がない場合は、喪服に準じた地味な服装であれば構いません。「初盆」「新盆」以降も正式な法要を行う場合には、喪服又は喪服に準じた地味な服装がよいでしょう。
初盆(新盆)に用意するもの
「初盆」「新盆」を迎えるにあたって、準備しておくものはたくさんあります。
地域によっても風習が異なりますので、ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。
・【盆提灯】
「初盆」「新盆」用の白い提灯 です。
・【新棚】
「初盆」「新盆」の時に飾る 精霊棚 です。
・【お供え】
故人様に供える食べ物や飲み物です。
季節の果物や野菜、お菓子、ご飯などが一般的です。
初盆(新盆)に贈るもの
「初盆」「新盆」のお供え物を贈る際は、まず下記のことに注意しましょう。
・先様の宗教や宗派
・故人様の好きだったものや苦手だったもの
・先様の地域の風習
上記をふまえた上で、お盆のお供え物としては、線香、ローソク、花、菓子、果物などが一般的です。
・【お線香】
お線香を贈る場合は、高級感のあるご進物用のお線香が一般的です。
故人が好きだった香りのお線香を選ばれることもあります。
・【ローソク】
ローソクを贈る場合は、白や金色のローソクが一般的です。
・【お花】
お花(供花)を贈る場合は、白菊や百合などの仏花が一般的です。
香りの強い花やトゲのある花は避けましょう。
・【お菓子】
お菓子を贈る場合は、日持ちするお菓子などが一般的です。
生菓子は避けましょう。
季節感のある和菓子や洋菓子などがおすすめです。
・【果物】
果物をお供えとして贈る場合は、旬の果物が一般的です。
・【盆提灯】
「初盆」「新盆」用の提灯 は白い提灯ですが、地域によっては「白い提灯は家族又は親族が買うもの」という風習の場合もあります。その場合は絵柄の提灯を贈ります。
地域の風習をよく確認して贈りましょう。
新棚(初盆・新盆の祀り方)
「初盆」「新盆」の場合、お仏壇の外に「新棚」を設けて祀ります。八月または七月の七日から図のようにお祀りください。
新棚の壇は清浄にして白布でおおい、新棚の左右に提灯を祀ってください。
茄子で牛、胡瓜で馬を作って供えます。これらの動物にご先祖が乗ってくるということで作りますので、七日には内側に向け、十六日にはまたご先祖が乗って帰るということから、外側に向けておきます。
最近では食品である野菜の使用をためらわれることもあるので、すぐに使える真菰でつくった牛と馬のセットも人気です。
はしごは「六道(りくどう)をこえて」ということから七段にし、畳の上から新棚壇にとどくまでの長さにします。
牛と馬の足・はしごは、「オガラ」という皮をはいだ麻の茎で作ります。
「オガラ」は仏壇仏具の専門店でお求めいただけます。
- 生野菜……胡瓜、茄子、瓜、南瓜、芋、枝豆など
- 乾 物……高野豆腐、ゆば、干し椎茸、寒天、そうめんなど
- 果 物……西瓜、トマト、メロン、バナナ、りんご、桃、梨、ぶどうなど
- 菓 子……はくせんこう、生菓子など
以上のものを蓮の葉または里芋の葉に盛り、お供えします。
※上記では代表的な祀り方を紹介しています。
- お仏壇の前に机を置き、机の上に真菰で編んだゴザを敷きます。
- 仏壇から位牌、香炉、燭台、花立、りんを机の上に移して置きます。
- 迎え団子を十三個、お皿に盛って供えます。
- 茄子と胡瓜で牛と馬を作って供えます。この動物にご先祖が乗ってくるということで作りますので、十三日には内側に向け、十六日にはまたご先祖が乗って帰るということから、外側に向けておきます。(牛と馬の足は「オガラ」という皮をはいだ麻の茎で作ります)
- お供え物は季節の野菜、果物、餅菓子などがよいでしょう。
お部屋のスペースに余裕が無い場合は、別に精霊棚を作らず、お仏壇の中に盆飾りやお供え物をしてもかまいません。
※上記の祀り方は一般的なものであり、地域によって異なる場合があります。
迎え火
十三日の夕方、家族そろってお墓参りをし、ご先祖の霊をお迎えに行きます。
本来、迎え火は墓前で焚き、その火を持って自宅までご先祖の霊を導くという意味がありましたが、現在ではほとんどの家が墓地と離れているため、門前に素焼きのほうろく皿を置き、その上でオガラを焚いて合掌し、ご先祖の霊をお迎えします。
家ではご先祖の霊を迎えるためにお仏壇を清め、精霊棚を作り、そこにお位牌を移します。さらに、季節の野菜や果物、水などを供えて盆提灯をともします。
送り火
十六日には送り火で祖霊をあの世に送ります。
この時、ご先祖の霊があの世へ無事に着くようにとの願いを込めて、門前に置いたほうろく皿の上でオガラを焚きます。火を焚けない場合はローソクを灯し、礼拝して送ります。
京都の夜を美しく彩る大文字焼きはこの送り火の名残であるとされています。
以前は、精霊棚の飾りやお供え物をまとめて真菰に包んだりして、近くの川や海に流す「精霊流し」の行事がありましたが、近年では川の汚染防止のために、地区ごとに一ヶ所に集めて処理するようになってしまったようです。
夏の風物である打ち上げ花火は、元来「精霊流し」の行事であったとされています。
棚経
お盆のときに盆棚・精霊棚やお仏壇の前で特にお経を読んでいただくことを「棚経(たなきょう)」といいます。
お寺様へのお礼として、お布施を用意します。遠方から来ていただいた場合は、「お車代」を別に包みます。目安はタクシーで往復できるくらいの額が適当とされています。
また、昼食時と重なった場合は昼食をお召し上がりいただくか、「お膳料」を包みます。
仏膳(霊具膳)
仏前において食物を供するための仏具です。
膳、四種の椀(親碗・汁椀・平椀・壷椀)、さらに高杯、お箸という道具からなります。この形態は、冠婚葬祭の礼式として用いられる正式な料理の形態の中から、本膳(一の膳)を取り出したものです。
現在、在家用仏具としては塗物とPC製のものとがあり、総朱・黒中朱・溜・金虫喰などの種類があります。
塗物の御膳は木製漆器で高級感があり、きちんとお手入れをすることで使い込むほどに風合いが増します。
PC製はいわゆるプラスチック製品なので、塗物と比較すると安価でお手入れが簡単です。
それぞれの椀にはお料理を盛りつけますが、普段作りなれないものを少量だけ作るのは大変なので、最近ではお湯で戻すだけで仏前用のお料理ができる、フリーズドライの食材セットも人気です。
- 親椀…白飯
- 汁椀…味噌汁
- 高杯…香物
- 平椀…煮物
- 壺椀…なます
- 仏膳
- 箸
迎え火の変形として有名なのが盆提灯です。
門前に吊るされた提灯は祖霊がやってくるための目印であり、またその家の祖霊が滞在している目印でもあるとされ、この提灯の風習は行われてきました。
伝統的な盆提灯には岐阜提灯や大内行灯がありますが、最近では色や型にもあまりこだわらない、モダンデザインなどの様々な提灯が用いられています。
提灯は毎年お盆に使いますので、できるだけ良いものを選ぶと良いでしょう。
盆提灯を飾る場所
盆提灯は、盆棚・精霊棚の前、もしくは仏壇の前に飾るのが基本です。迎え火、送り火としての灯火にする場合は、玄関先もしくは窓際に飾ります。
盆提灯は一対で飾るのが理想ですが、場所が狭い場合には一対でなくとも大丈夫です。
最近はコードレスの電池灯を備えた盆提灯もあり、安全で尚且つコンセントの位置や置き場所を選ばずご使用いただけます。
家紋入り提灯について
提灯は、祖霊がやってくるための目印と考えられているので、目印としてよりわかりやすくするために、家紋入りの提灯も人気があります。
家紋入り提灯の場合、家紋を入れる製作期間が必要となるため、なるべく早く注文するようにしましょう。
盆提灯の種類
岐阜提灯
『御所提灯』とも呼ばれるお盆提灯の代表格。
江戸時代中期(18世紀頃)に登場したとされている、吊り下げ式の提灯です。当時の江戸の町ではこの形の提灯が『岐阜提灯』と呼ばれて、大変流行していたといわれています。
大内行灯
明治中期に登場した据え置き型の提灯です。三本足の比類なき安定性と、『岐阜提灯』よりも幾分ふっくらとした火袋に描かれる芸術性の高い絵柄で、『岐阜提灯』と並ぶお盆提灯の代表的な形です。
御殿丸
まん丸の形が特徴のお盆提灯です。主に中国・四国・九州・北海道・東北・北関東地域で使用されることの多い提灯です。
東京・近畿・東海地域ではあまり使用されず、地域色がはっきりとしています。
住吉提灯
長い筒状の形が特徴のお盆提灯です。主に九州・山陰・東北・北関東周辺で使用されることの多い提灯です。
名前の由来は諸説ありますが、一説には『住吉大社』のご神体である『竹』に形が似ているので、『住吉』の名で呼ばれるようになったといわれています。
インテリア行灯
現代の生活に合わせて開発された提灯です。木製メタル調仕上げや、和風ながらフローリングにもご使用いただけるデザインの『和照灯』など、季節や場所にとらわれない、新しい灯りのご提案です。